今日は岡山の、矯正勉強会に参加しました。
今回のテーマは小児の床矯正とセファロについてです。
頭部X線規格写真、通称セファロ(グラム)では「上下顎の大きさとそのズレ」、「顎の形」、「歯の傾斜角」、「口元のバランス」等について、診断する事ができます。


ひと口に「出っ歯」という状態でも、
①上顎が正常より大きく、下顎が正常
②上顎が正常で、下顎が正常より小さい
③上顎が正常より大きく、下顎が正常より小さい
④上顎も下顎も大きさは正常だが、歯が傾いている
等と、状態は多岐にわたり、正確に言うと、治療方針も全てにおいてかわってきます。実はこれはセファロを撮影しないと、ここまでの診断はできません。セファロでは「1mm」、「1°」単位で正常値からどれ程ズレがあるかの診断ができます。
セファロを撮影し、しっかりと診査・診断させて頂く事で、治療前に治療後についての予測を、セファロを用いない場合と比べて、かなり正確にたてる事ができます。

矯正治療前の診断、矯正治療中の状態確認、矯正治療終了後の確認など、同じ規格で撮影している為、経時的にその変化が把握できます。術前、術後の重ね合わせ、データ比較で、どのように歯が動いたか、顎骨の変化がどうだったか比較できる訳です。
大きな病院を除いては、セファロの全国普及率も、まだまだかなり低い状態ですが、当院では、矯正治療において以上の理由より、必須のものであると考える為、開院時より導入致します。
最善の歯科医療を玉野で提供させて頂く為に、しっかりと励みます!!