本日、夜は自宅で業者さんと、器具・材料選びをしています。
「弘法筆を選ばず」
なんて諺がありますが、僕は思います。
確かに、文字を極めた空海さんはどんな筆を使っても良い書が書けると思います。でも、やっぱり良い筆を使えば、いっそう素晴らしい作品ができるのではないかと。
さらに、この話には別の一説もあるようです。
「性霊集」という漢詩文集の中には、良い筆を使う事ができなかったので、うまく書けなかった、という、全く逆の意味の言及があり、「弘法筆を選ぶ」として、全く逆の諺として用いられる事もあるようです。
どちらのエピソードが本当かはわかりませんが、自分に合った良い器具・材料の方が、良い仕事ができるのは間違いないと思います。私が尊敬する良い治療をする先生方は、皆、器具・材料にこだわり抜いてます。
器具が、自分に合わない時の違和感は、本当に細やかな感覚に作用します。
私も、より良い治療をする為に、器具・材料１つ１つにも信念を持ち、妥協せず、徹底的に選び抜いて、愛着を持って大切に使いたいと思います。
